伊香保 観光なら竹久夢二記念館(大正ロマンの森)|公益財団法人 竹久夢二伊香保記念館
〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町544-119 開館時間 9:00~17:00(年中無休) |
竹久夢二記念館(大正ロマンの森)TOP > ②黒船館 ◆黒船館について
②黒船館 ◆黒船館について
2019年5月13日(4:35 PM) | カテゴリー:館長ブログ
義山楼のステンドグラスに続き、黒船館玄関のステンドグラスについてブログを進めてまいりましたが、ここで改めて、よりご理解を深めていただくために、黒船館ができたいきさつを若干加えさせていただきます。
まず、最初に開館当初のあいさつをご紹介いたします。
≪ごあいさつ≫
大正ロマンが香る館を
心に思い描きながら過ごした日々…。
それが何と楽しかった事でしょう。
設計の先生も楽しそうで
工事をした皆さんも
みんなみんな楽しそうでした。
楽しい心と楽しい心が
一つ一つ丁寧に積み上げられて
この素晴しい館ができたのです。
だからここを訪れる人も
きっと楽しくなると思います。
こんなことをさせていただいた事に
心から感謝します。
ありがとうございました。
※原文のまま
竹久夢二伊香保記念館の開館は昭和56年ですが、夢二研究の第一人者である長田幹雄先生よりご寄贈いただいた数多くの夢二作品を展示するために、新館夢二黒船館を平成7年併設する運びとなりました。
建物の名称は夢二の代表作、「黒船屋」を展示する館なので「黒船館」と命名しました。
この黒船館は平成元年の計画着手から7年、多くの方々の熱意とお力添えにより平成7年11月に竣工することができました。
黒船館建築にあたりずっと持ち続けた想いは、
□自然と調和する美術館
□展示空間に生活の香りが漂う美術館
― そして ―
□夢二作品に流れる日本文化の伝統を反映した美術館
そんな想いを具現化するために照明や引き手・ステンドグラスなど心を込めて、一つ一つのパーツを選びました。細かな説明をさせていただく機会もございませんのでこのブログを通して、お話しさせていただきます。
◆黒船館1階の構成
黒船館1階は
玄関受付を通り「吹き抜けのあるエントランスホール」に出ます
その右側が「ミュージアムショップ」
左側が「応接室」「化粧室」
奥が「解説、視聴覚、コンサートなど多目的活用のできる夢二ホール」で構成されています。
エントランスホールからエレベーターの前を通り、階段を昇ると2階の展示室へと連続していきます。(※平面図、参照)
≪黒船館1階、平面図≫
◆黒船館2階の構成
階段を昇ると2階の展示室に繋がります。2階は吹き抜けの回廊を時計回りにご覧いただくようになっており、一周しながら夢二の作品をご鑑賞いただいくことから「夢のプロムナード(散歩道)」と名付けました。ダイナミックな吹き抜けにより1階との一体感も感じられ、更に、6つの展示室と休憩室で構成されておりますので、心ゆくまでゆったりと夢二作品と向き合うことができます。
≪黒船館2階、平面図≫
◆黒船館3階の構成
次は3階、黒船館の最上階となります、
こちらは、皆様にお寛ぎいただくための「港屋サロン」
8つの窓の展示空間「八夢窓」
そして、二間からなる和の空間「蔵座敷」で構成されています。この「蔵座敷」では代表作「黒船屋」などご鑑賞いただけるしつらえとなっております。
≪黒船館3階、平面図≫
以上のような建物構成をふまえ、改めて各所に配置している部材のお話しに戻ります。
次回はステンドグラスのご紹介です。